世界第2位の広大な国土面積を誇るカナダには、珍種や見目麗しい動物、愛らしい生物など大小問わず、多種多様な野生動物が暮らしています。例えば陸上ではオオカミやシロクマ、カリブー、海ではイッカク、アシカ、サーモン、大空には無数の可愛いパフィンなど枚挙にいとまがありません。大自然に暮らす野生動物の観察は、カナダの旅の楽しみ方としておすすめ。特に春は絶好の季節です。
体験
パフィンほど可愛らしい動物はいないのではないでしょうか。パフィンはニューファンドランドの公式鳥でもあります。人懐こく、まるで小さなペンギン。繁殖期を迎えると、くちばしが鮮やかなオレンジ色に変わります。緑豊かな断崖から断崖へとせわしく飛び回りながら、60メートル下の海へ急降下する姿を観察するなら、北アメリカ最高のスポット、エリストンへどうぞ。
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100年以上の歳月を経た2018年、国立公園を管理するパークス・カナダは、ヘイゲンバイソンをバンフ国立公園に戻しました。2017年に150周年を迎えたカナダへのいわば誕生プレゼントでした。カナダ最初の国立公園内のパンサーバレーで自由に動き回って暮らす30頭の群れが観察できます(赤毛の赤ちゃんバイソンもいます)。
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北極圏のツンドラ地帯では、先住民のイヌビクの人々とともに移動する3000頭のカリブーの群れに出会えます。イヌビクの人々は代々カリブーを飼いならしてきました。春の出産シーズンに合わせて、こうやって南下し、カリブーの分娩場へと向かうのです。定番のツンドラ・ノース・ツアー(4日間)では、この移動に同行し、北の生活を肌で感じることができます。人生で忘れられない思い出になるはずです。
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春は、やわらかい毛に覆われたクマの赤ちゃんたちが巣穴から出てくる季節。入江にひっそりと浮かぶナイト・インレット・ロッジは、グリズリー・ベア・ウォッチングのメッカとして知られています。ガイド付きのクマ追跡ハイキングでは、1日に数十頭ものクマを目撃することがあります。春は、目撃が難しいシロアメリカグマを探す絶好の機会でもあります。世界屈指の手付かずの雨林を持つグレート・ベア・ロッジで白アメリカグマを探してみましょう。
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5月になると、カナダの東海岸にクジラの群れが集まってきます。このエリアは、見事な曲芸を見せてくれるザトウクジラ、小型のミンククジラ、ゴンドウクジラ、マッコウクジラ、そして最大のシロナガスクジラなど、全22種のクジラの生息地です。ニューファンドランドのウィットレス湾や少し離れたクワポン島(ここでは氷山ウォッチングも可)に足を延ばすか、ニュー・ブランズウィック州とノバ・スコシア州の中間に位置するファンディ湾に向かってもウォッチングが楽しめます。
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先住民イヌイットのガイドによる北極サファリでは、カムティクと呼ばれるそりに乗って大きなシロクマを探し、海では長い角がシンボルのイッカク、ベルーガ(シロイルカ)を観察、さらに2万種の海鳥が暮らす鳥の楽園をカヌーで訪問します。いずれのサファリも氷原の先端にあるしっかりとしたベースキャンプからの出発です。ここでご紹介したサファリ・ツアーはヌナブトのアークティック・キングダムが実施しています。
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